マグロの女性
出会いがあって、二人の関係をお互いに深めたいと感じたら、セックスに至るのは自然の流れです。
でも、セックスが二人の関係をより深めることもあれば、残念ながら分かれるきっかけになってしまうことも珍しくありません。
男にとっての分岐点は、その女性ともう一度セックスがしたい、そう考えるかどうかなのです。
だから、思ったより胸が小さかったとか、ちょっと太っていたとか、意外に経験がありそうだというようなことは、ちらっと思うことはあっても、そのせいで嫌いになるということはないのです。
ただし、鈍重な女性には、正直、男は疲れます。それだけ自分が動かなければならないからです。これは、やってみなければわかりません。
相性ということもありますが、女性の方でも、相手に合わせて体を動かすということは、セックスにおいてとても重要です。
若い女性たちにこんな話をしたら「遊んでいる風に思われるかもしれない」と思うかもしれません。それは確かにそう考える男性は多いのです。
男は自信がない分、やはり女性には、それほど経験がない方がいいのです。たとえ実際には、年齢もキャリアも重ねていようと、最初は処女のごとく、が賢明です。だからといって、鈍重=マグロ状態でいいということではありません。
「マグロの女性」というのは、男性からすると、何をしても重いのです。これは太っている稲井は関係ありません。
たとえば、自分から動かない、体の重みを預けてくる、彼が腰を持ち上げようとしているのに、それに呼吸を合わせない。これでは痩せていても、体重が二倍に感じてしまうのです。
対して、彼のことを良く官がいている女性の場合、たとえ初めてでも「この人が好きだな」と思っていると、相手に合わせて、動かせるのです。相手が顔を地がづけてきたら、キスできるように唇を地被けようとします。
マグロの女性には、そんな動きがありません。二義を向かせようにも、左を向かせようにも、男が全体重をかけて、体を移動させていては、愛も快感も吹っ飛んでしまいます。
かくして、マグロの女性は恋愛ははかなくも散ることになることが多く、その敗因は動かなかったというより、「気がつかなかった」という理由となるのです。